【金スマ】石原慎太郎が天才で伝えたかった田中角栄の思いとは?

4月1日『中居正広のキンスマ』(TBSテレビ)に石原慎太郎氏が登場。
かつての宿敵・田中角栄を一人称で書いた『天才』が45万部の大ヒット中である。


天才【電子書籍】[ 石原慎太郎 ]

(以下敬称略)
筆者もこの「天才」を読んだが、著者である石原慎太郎の好き嫌いは別として
若い世代の方に是非読んでもらいたい名著だと感じている。

反田中の急先鋒であった石原慎太郎がなぜ今この本を書いたのか、「天才」に込めた思いとは何だったのか。

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映像を交えて角栄という人物を浮き彫りにすることで【長い後書き】に書かれている以上の石原の思いが伝わってきた。

芸術の世界に天才はいるが、政治の政界に天才はそうはいない
そういった中で田中角栄は天才だったという石原。

今や当たり前となった

テレビ放送網
全国の主要高速道路
地方へ延びる新幹線

これらは全て田中角栄の業績である。

確かに凄い業績である。
昭和の時代に田中角栄という大物政治家がいなければ
今の生活は大きく異なっていただろう。

田中角栄は政治家としての42年間に33件もの議員立法を通している。
内閣が法律案を国会に提出する内閣立法と異なり、議員個人が国会に法律案を提出する議員立法は成立が難しい。
それを33件も通したというのだから並大抵の情熱ではない。

「今の私たちの経済生活のほとんどを角さんがつくった、これは忘れちゃいけない」
と石原はいう。

また1972年には日中国交回復を成立させた。
これにより日中貿易額は11億ドル(1972年)から3032億ドル(2015)と飛躍的に伸びている。
今や中国はアメリカに継ぐ第2位の貿易相手国である。

田中角栄の先見性と行動力の賜物である。

日本の経済発展に大きく貢献した政治家であることに疑いの余地はない。

政治は金
数は力
力は政治

人間力で人々を魅了し、金で政界を動かす。
それが田中角栄のやり方だ。

今でこそ厳しく批判されるが、金で政治を動かす金権政治は吉田茂政権以来ずっと続いてきた自民党の通例であり、成行としては仕方がなかったのかもしれない。

石原はロッキード事件に関してはこのように述べていた。

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「天才の末路としては気の毒だと思う
あえて申し上げたいがロッキード裁判というのはもっと大きな山があった
そのうち誰かが明らかにするでしょう
日本にとっても大きな屈辱だし角さんにとっても無念」

著書にはアメリカの策略と記されている。

番組の最後、司会の中居に
「田中角栄さんのことは好きですか」

と聞かれた石原の答えは

「いや好きというかね~」
「尊敬すると言うとそらぞらしいけど、あの人がやった業績というのは評価して敬意を抱かざるを得ないですな」
「あれだけの存在感のある政治家って日本にいなかったんじゃないですか」
「この番組を作っていただいたというのは角さんもうかばれたと思いますよ」

やはり石原は田中角栄という政治家が好きなのである。

田中角栄という天才の人生は、この国にとって実は掛け替えのないものだったということを改めて知ることは、決して意味のないことではありはしまい

<「天才」あとがきより>

田中角栄の行った金権政治は平成の今、決して受け入れることのできないものであるが、昭和という時代にこれほどの政治家がいたことは、日本人として誇れることではないだろうか。
そしていつの日か、ついに表に出ることのなかったロッキード事件の全容が明らかになれば、天才の無念も晴れるであろう。

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